これを見てください!!  見事な造形美ですね・・
そう!!茶室などの室内装飾につかわれる ”なぐり加工”を施した栗材です

昨日はこの加工ができる日本でも数少ない栗専門店で”なぐり加工ができる材木店”
大阪は西区にある”橘商店”さんにお邪魔してまいりました
今日はこの加工風景を少しご覧いただくことにいたします
大阪は西区に、橘商店さんはあります
阪神高速神戸線の真下にあるといっても過言でないぐらい大阪の下町にあり
普段広いところで作業している私の眼には 

正直・・”狭い・・
”こんなところで材木屋できるの?”というのが第一印象です
しかし驚くなかれ!ここに見えるのはすべて栗材です
しかも乾燥の良材ばかり!!  やはり”餅は餅屋!!”

さていよいよ お楽しみの”なぐり加工場へ”!!
独特の機械を使って やっているのだから 写真駄目だろうなあ・・・と思いながら
加工場に入ると・・・  何やら台がぽつんと置いてあります・・?????

えーっと  機械は??と見渡していると  一緒にいた職人さんが
いきなり前出の材料をこの台の上締め付けはじめました・・  ますますわからん????

そしていきなり ”シュッシュッ”と 突きはじめました!!
ええっ(驚) 手作業!? 

そうです!! 日本に数社しか残っていない なぐり専門店は すべて手作業なんです
”機械じゃないんですか?って皆さん驚かれるですよ”って
照れながらお話しされる先ほどの職人さん
実は 橘商店の社長さんでした”失礼いたしました(汗)
人間もこのように単調な作業を繰り返すと同じような模様になるんですよ
だから 機械と勘違いされます・・・
私たちの機械はこれ・・・ と見せていただいたのが↓

”つきのみ”といわれるこの道具  この道具一つでなぐり加工をします
壁にかかっているこの”つきのみ” いろんなサイズがあります  
こんな道具を作る鍛冶屋さんも残り一人になってしまったそうです・・
どうするんですか?とお伺いすると  この一本は”一生ものです”
ここに掛かっているものも 私の先代から受け継いでいるものですから
まあ大丈夫でしょう・・(と笑いながらぽつりと・・)歴史の重さを感じます・・

さてここで少しお勉強!!
なぐり加工といえば 私がイメージするのは ”ちょうな仕上げ”を思い出します↓

この ちょうな(手斧)をもって木材目に沿って写真のように削り取っていく仕上げ方法ですよね

しかしここ”橘商店さんの”なぐり方法は・・・
木材の目に垂直になぐっていく手法 ”突きのみなぐり”(京なぐりともいう)だそうです
この違いは何?・・・・ これは聞くのを忘れましたが
明らかに方法は違いますよね・・・  

この方法だと あまり幅広はできないんですよ と同じく照れ笑いの社長・・・

っとそこに 割って入り
”いえいえ最近はいろんな方法で出来ますからお任せください!!
と胸を張るのが 若き”なぐりの伝承者”
私と同じ名前の  ”大阪の明夫くん” 実は彼とのつながりで今ここにいるのです

出来ました これが”亀甲名栗”  美しいですねえ・・・

ようやくお願いしていたものが用意でき いよいよこのお店を後にいたします
最後に拝見したのがこの グリーデイングカード
”ももくり3年 橘100年”・・・
100年企業は一味違う重みがあります・・・・ 

なぐりのお問い合わせは・・・・

有限会社 橘商店    大阪市西区立売堀6-9-5 06-6443-2108  担当者 橘 明夫 氏

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