» 2016 » 7月 » 06のブログ記事


これは 架線集材用のウインチ 年期入ってますねえ・・
この手の機械は 本当にシンプルいわゆる機械って感じですよね
コンピューター制御なんてなに? 勘だよ勘 これ一番 って感じ(笑)

最近の集材方法は作業道をつけて
ハーベスター やグラップルなどの機械をつかって
フォワーダーで運ぶという方法が進められていますね
確かに これだと  2から3人の作業員で集材可能ですから 生産性は高い
でも  急峻な林場だと道をつけるのも大変 そして細かい所有区分の民有林の場合は
中々道をつけることがままならないケースが多いですね  
こんな場合には  やはりこのような 架線集材が力を発揮しますね
山も痛みませんし山のためにはいいのかも知れませんね


しかし 私たちが気になるのは 伐採集材後のこの枝・・
いわゆる隣地残材といわれるもの  これは利用価値も無く
今現状は 山での産業廃棄物です 

土木作業(ダム工事)などは このような隣地残材はその土場から撤去しないと
工事に支障をきたすので  私どものような産業廃棄物処理業者が
処分リサイクルさせていただいておりますが
このような普通の間伐 皆伐の場合は ほぼ100%山に放置しておきます
これが長い時間かけて また土に戻るということになりますかね
でもそれもとてつもない長い時間になるので 
次に植林した苗木の成長の妨げになるのでは?と思います
しかも最近ではこのような枝葉でもバイオマス発電用の燃料として利用可能なので
今後どんどん利用されていくのではと思います

しかし・・
問題はそのコスト
これを燃料チップとして製品化しようとしてもその販売価格は非常に安い・・
海外から輸入してくるPKS(ヤシガラ) などよりも安い・・
だから我々チップ業者は結果的に
その隣地残材を収集運搬そして破砕リサイクルする経費をまかなうために
処理料を頂いて 燃料にしているのが現状です 
まあいわゆる産業廃棄物リサイクルと言う事ですね

でも土木現場と違い通常の伐採現場では処理料を払ってまで
隣地残材を場外に出す必要は無いという認識の差
このジレンマが最大の悩みですね・・
国はバイオマス発電の買取価格を 森林整備計画に基づく間伐の場合は高く設定していただいております。それでもチップ価格はそのコストに中々見合いません
ましてや 森林整備計画のないこのような民間伐採の場合は
一般木材扱い・・ これでは全くコストが合いません(XX)
利活用できる方法があり、森林整備も進む それなのに 進まない・・
ジレンマは続きます

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